こんなんで景気が回復するはずがない

総務省の家計調査で、全世帯の消費支出が5ヶ月連続で減ったそう。景気というのはお金が使われないと良くならないのに、GDPの6割を占める最大項目の民間消費が減り続けては、景気が良くなるはずがない。所得が増えないから将来のために貯蓄に精を出す人が多いのだろうけど、そうしたデフレマインドが世の中全体で解消しないと日本経済の浮揚は難しいかも。日本がデフレに突っ込んだ概ね1990年代後半以降に社会人になった人は、右肩上がりの世の中を経験したことがないから、気持ちを切り替えろと言われても無理な話。今はその世代が社会の中心なので民間消費が自律的に増えていく世の中になるには、一世代入れ替わるくらいの年数がかかると思う。将来を心配せずにお金を使えるのは、通貨発行権がある政府のみ。民間が積極的にお金を使えないマインドの今こそ、政府が積極的にお金を使うべき。使われたお金が民間の所得に回り、所得が増えた民間が「お金を使ってもいい」気分になれば、消費が伸びて景気が拡大して結果的に税収増となって政府に戻る。お金は使っても消えないどころか、使われた側の所得になるのだから、お金の循環総量を増やすことが大切。デフレマインドが浸透し切っている今は、お金の循環という自転車の力強い最初の一漕ぎが必要で、それができるのは政府しかないと思うのだが。

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