ポケモン、ドラクエに、住宅が学べること

今日は、どのメディアもポケモンGOのニュースでもちきり。一方で、ここ2週くらい日テレが押しまくっていたドラクエのショーイベントも今日がスタート(だったはず)。午後に仕事の打ち合わせに向かうのに東横線に乗ったら、渋谷駅のホームで発車寸前にドラクエのテーマが鳴り響いて、あまりの勇ましさに何事か!とビックリ。そのまま冒険に連れてかれるんじゃ、と一瞬、電車に乗るのをためらった。

ポケモンもドラクエも、モニターに閉じないで現実世界にしみ出してきているのが共通点だろうか。ポケモンGOについては歩きスマホを危惧する意見も多いが、部屋に閉じこもってモニターの世界に没頭するよりはるかに健全な気がする。結局、人はよりリアルに近いコンテンツを求めているのかもしれない。アニメ好きな人は「2次元がいい」とよく言うが、彼らが好きなアニメの3次元コンテンツが生まれたら、そっちのほうを支持しそう。

バーチャルリアリティといえば、住宅のモデルルームはまさにそう。どんな立派なパンフレットを見るより、現実の空間に身をおいて感じ取れる情報は圧倒的に多い。以前、外断熱マンションを積極的に供給していたあるデベロッパーが、検討者に外断熱の性能を感じてもらうために体験宿泊できるモデルルームを運営していたことがあるが、すごく意義のあることだと思う。

住宅でリアルに体験しにくいことのひとつに、大規模マンションの共用施設がある。広告やパンフを見れば、物件によるが、ゲストルームやラウンジ、ライブラリー、キッズルーム、BBQサイト、プール等々、が「付いている」ことは誰でもわかる。しかしそのリアルな付加価値を理解できている人は少ないと思う。なぜなら、共用施設と聞くと「管理費の無駄」と否定的にとらえる人が多いから。でも、彼らの大半は、共用施設が自宅にある生活を経験したことがない。住んだことがなければ使うシーンが浮かばず、真のベネフィットを理解できないのも仕方がない。こういうところをバーチャルでいいから、リアルに体感できる仕組みや機会があると、評価が一変するマンションはたくさんあると思うのだが。

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