世界総デフレ化!?

 日本だけでなく、世界各国も長期金利が軒並み低下している模様。記事を見ると、一時EUのお荷物としてPIIGSと揶揄された国々のひとつスペインでも1%を切ったらしい。この現象から、長期金利が低い=国債が買われていることは、国の信用力を表すわけではないとわかる。PIIGSと言われた数年前と比べてスペインでは決して経済が好転しているわけでなく、失業率は相変わらず高いままだから。そんな状況の国の国債がなぜ低利になっても買われるかといえば、EU中で金融機関が融資する先がないからだ。黒田バズーカほどでないにしても、EUでも金融は緩和されているし金融機関にはお金はジャブジャブにあるはず。EUでは日本よりマイナス金利が進行している国がいくつかあるし、そうした国の金融機関は預金を放置しておくと逆ザヤが発生してしまうから、為替リスクのないEU圏の国の国債で運用するしかない。通貨がユーロでないイギリスは国内銀行が自国国債を買い込んでいるんだろう。

 アメリカの長期金利も1%台半ばだし、ともかく世界の主要経済圏はどこも低金利化している。超低金利になっても企業が投資のためにお金を借りない→国債が買われる現象とは、まさに日本で20年近く続いている(いまも継続中の)「デフレ」と同じだ。世界経済全体が停滞している感は、各国の長期金利に表れている。

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